定格熱出力一定運転とは

 

 

日本の原子力発電所の運転方法には、原子炉の熱出力と発電機からの電気出力の両方が定格(100%)を超えないように運転する定格電気出力一定運転と、原子炉の熱出力が定格値で一定となるよう運転する定格熱出力一定運転とがあります。
定格熱出力一定運転では、冬季のように海水温度が低い時期の発電効率が良くなり、発生する電気が増加するため、年間平均2%程度の発電電力量の増加が期待されます。この増加する発電電力量を石油火力で発電した場合と比べると、全国レベルで年間約500万トン-CO2(関西の標準的な家庭約77万世帯分の年間CO2排出量相当)の排出量削減になります。

 

安全性

 


 

定格熱出力一定運転導入にあたっては、次の3項目について
評価を実施しました。

 1タービンミサイル評価
  蒸気タービンの回転力すなわち電気出力が定格値を超
  えることで、回転する蒸気タービンが破損し、蒸気ター
  ビン車室を破ってミサイルのように飛び出すことがない
  か検討しました。

 2蒸気タービン設備の健全性評価
  タービン出力が定格値を超えることで、蒸気タービン設備
  の強度や調速装置の性能に問題が生じないか検討しま
  した。

 3電気設備の健全性評価
  電気出力が定格値を超えることで、電気設備(発電機、
  変圧器)の健全性に問題が生じないか検討しました。

上記の評価結果については、経済産業省原子力安全・保安
院宛提出し、以下の通り問題ないことを確認いただきました。

なお、発電所の工事等に伴い再度評価を行う必要が発生し
た場合にも経済産業省原子力安全・保安院に確認をいただ
くこととします。

 

発電所

号機

電気出力の上限

健全性評価確認日

美浜

1号機

111

平成141010

2号機

109

平成1438

3号機

109

平成141010

高浜

1号機

111

平成20416

2号機

109

平成1438

3号機

110

平成191116

4号機

110

平成191116

大飯

1号機

106

平成141010

2号機

106

平成141010

3号機

105

平成141010

4号機

105

平成1438