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株式会社 日建設計 設備設計室長 日建設計で、設備設計にとどまらず、温熱環境デザイン/エネルギーデザインを手がける。関電ビルディングの設計では、大阪・中之島の気候風土に適応した環境共生建築の実現に注力。
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関電ビルディングの外観は、梁による凹凸が多い。ガラス張りのインターナショナル・スタイルといった、最近のデザインの時流に逆らっています。が、あの外梁は、日射と風雨を防ぐ庇であり、同時にその軒裏で風を和らげ、室内に自然風を招き入れます。
自然換気のできる超高層ビルは、ドイツにいくつかの先例があります。しかしそれらは寒冷地型のシステムで、陽射しがきつく台風も通過する大阪には適応しない。そこで考えたこの場所に即した環境共生建築の形が、関電ビルディングなのです。 温熱環境工学の分野には、「アダプタビリティー」という概念があります。窓の開けられるビルの居住者は、2〜3℃高めの室温でも満足するという調査結果があるんですよ。省エネにつながる話ですが、同時に、自然の風の「ゆらぎ」を感じることで、ビルで働く人々の快適感と満足度が向上するということでもある。オフィスビルのように人工的な環境でも、自然とともに人があることが、少しづつ可能になってきているのです。 |
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