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電気事業での取組みについて

○原子力発電所の安全確保対策

 東日本大震災以降、東京電力福島第一原子力発電所事故のような深刻な事故を二度と起こしてはならないという固い決意のもと、当社は、原子力発電所の安全確保のため、所内電源の確保(電源車の配備)や冷却機能の確保(消防ポンプの配備)、浸水防止(シール施行)などの緊急安全対策を速やかに、かつ徹底的に実施し、発電所の常駐要員の強化や訓練等を行い、改善してまいりました。
 その後も、自主的かつ継続的な取組みとして、空冷式非常用発電装置や大容量ポンプの配備等、安全対策の実効性、多重性、多様性の向上に取り組んでまいりました。
  • 原子炉等を監視するため【電源確保】
  • 原子炉等を冷却するため【水源確保】
  • 重要機器の浸水を防止するため【浸水対策】

福島第一原子力発電所は、地震発生後、原子炉は正常に自動停止しましたが、地震により外部電源が失われ、津波によって非常用電源も使用できなくなり、全交流電源を失いました。さらに原子炉冷却用の海水ポンプも津波により損壊し、長期にわたり原子炉が冷却できず、燃料の重大な損傷など、深刻な事態に陥りました。
関西電力では、これらの事故を踏まえ、原子炉等を監視するために必要な「電源確保」、原子炉等を冷却するための「水源確保」、重要機器の浸水を防止するための「浸水対策」といった「安全確保対策」を実施しており、今後も安全性を向上するためにさらなる対策を実施してまいります。

【電源確保】

■ハード面
事故後ただちに原子力発電所に電源車を配備。
9月末には、電源車より電源容量の大きい空冷式非常用発電装置を津波の影響を受けない高台に配備しました。
空冷式非常用発電装置
空冷式非常用発電装置を
各発電所の高台に計21台設置
■ソフト面
配備した電源を必要な箇所にすみやかに接続するため体制・マニュアルを整備し、訓練を実施しました。
電源車の接続訓練を実施
電源車の接続訓練を実施
〈さらなる対策〉
恒設非常用電源を各発電所に追加設置予定しています。(中長期で対応)
恒設非常用電源

【水源確保】

■ハード面
原子炉や使用済燃料プールを冷却する際に必要な海水等を給水するための消防ポンプをただちに配備。さらに、移動可能なエンジン駆動海水ポンプも配備しました。
エンジン駆動海水ポンプ
エンジン駆動海水ポンプを
各発電所に計70台設置
■ソフト面
配備した消防ポンプ等を必要な箇所にすみやかに敷設するための体制・マニュアルを整備し、訓練を実施しました。
ポンプ設置訓練を実施
ポンプ設置訓練を実施
〈さらなる対策〉
ディーゼル駆動式の大容量ポンプを各発電所に計3台配備することを予定しています。
(2011年12月予定)
ディーゼル駆動式の大容量ポンプ

【浸水対策】

■ハード面
中央制御室に給電するために必要な設備や、原子炉等を冷却するために必要な設備の津波による浸水を防止するため、建屋扉や貫通部にシール施工を実施しました。
〈さらなる対策〉
順次、水密扉への取替えを行うとともに、津波の衝撃力の緩和をはかるために、美浜発電所、高浜発電所において、防潮堤を設置予定。大飯発電所では既存の防波堤のかさ上げの実施を予定しています。(中長期で対応)
水密扉
水密扉
防潮堤イメージ

この対策の実施にあたっては、ただちに講じるべき対策を「緊急対策」、より一層の信頼性向上をはかる観点で実施する対策を「応急対策」とし、「安全確保対策の実行計画」を策定しました。さらに福井県からの要請や経済産業省からの指示を踏まえ、「さらなる安全確保対策としての追加対策」を加えました。その後、経済産業省の指示により、「過酷事故(シビアアクシデント)への対応に関する措置」の5項目の実施状況を取りまとめ、報告しました。これらの安全確保対策について、すみやかに実施し、今後も新たな情報が得られ次第、迅速かつ的確に必要な対策を追加・実施してまいります。

○火力発電の競争力強化

 当社は、競争力の強化と低炭素社会への貢献の観点から、LNG火力発電所である堺港発電所と姫路第二発電所で設備更新(コンバイドサイクル化)を進めております。
 この結果、当該発電所の熱効率が40%程度向上することから、発電電力量あたりの燃料費、CO2排出量をそれぞれ、削減することができます。
 また、この更新等により、当社のミドル・ベースを担う自社火力電源の約70%が最新鋭となり、競争力は大幅に向上します。


<堺港発電所>
グラフ 堺港発電所

<姫路第二発電所>
グラフ 姫路第二発電所



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