「エネルギー文明」の基礎データ:
●脱中東をめざすも、中東離れ進まず、却って依存度アップ
一時は進んだ中東離れだが、近年は石油危機当時よりも高い依存率を示している。
●脱石油、石油依存度は5割程度まで低下
日本は2度の石油ショックの教訓を踏まえ、エネルギーセキュリティ向上の観点から「脱石油」を推進。結果、第1次石油危機の1973当時、8割近かった石油依存度は、2000年度には約5割へと低下。
*2010年度は見込み
資源エネルギー庁の資料をもとに作成
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●日の丸原油確保は…
日の丸原油とは日本企業が海外で開発から操業までを手掛ける油田のこと。日本政府は輸入原油の3割を自主開発油田から確保するという目標のもと、石油公団を通じて2兆円以上を投じ、293社の石油開発会社を設立、探鉱事業を支援した。一時はアラビア石油が持っていたカフジ油田をはじめ100以上のプロジェクトが動いていたが、2000年2月カフジ油田採掘権の更新交渉はサウジアラビアとの合意に至らず、採掘権は失効。また設立した石油開発会社のほとんどが探鉱不発などの理由で事業終結や清算となり、石油公団の非効率な運営への批判も高まり、2002年には公団廃止も確定した。
●石油備蓄、備えあれば憂いなし
民間石油企業等による備蓄は1970年度より始まったが、1973年石油ショック当時は57日(3979万kl)。75年に石油備蓄法が制定され、90日備蓄計画を推進。78年には石油公団による国家備蓄がスタートし、備蓄量を増加。現在、国家備蓄は5000万kl、民間備蓄は70日を目標としており、2002年11月末現在で、国家備蓄実績は92日(4793万kl)、民間備蓄実績は79日(4073万kl)となっている。
*年度末実績。02年は11月末現在
資源エネルギー庁の資料をもとに作成 |
●資源小国日本、石油の輸入依存度はほぼ100%
イギリス、カナダが石油をはじめエネルギーを輸出しているのに対し、日本のエネルギー自給率は低く、全エネルギーの8割、石油に至ってはほぼ100%を輸入に頼っている。
IEA「Energy Balances of OECD Countries 1999-2000」の資料をもとに作成 |
●電力消費量トップはアメリカ
世界の電力消費量は着実に増加。この10年ほどで、経済発展の目覚ましい中国は2倍以上、他の欧米諸国はロシアを除き1.2〜1.4倍、日本は1.7倍と増加している。消費量トップはアメリカで、日本の3.6倍。
IEA「Energy Balances of OECD Countries 1999-2000」の資料をもとに作成 |
●1人あたりで見ると、カナダが多い
1人あたり電力消費量は、カナダがアメリカの1.2倍、日本の2倍と多い。カナダは水力が豊富で、電気料金が安く安定しているからだとか。
IEA「Energy Balances of OECD Countries 1999-2000」の資料をもとに作成
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●各国の固有事情で変わる電源構成
各国の電源構成には、エネルギー資源状況やエネルギー政策など、多様な事情が反映されている。石炭資源が多いアメリカやドイツは石炭火力が5割以上。発展途上の中国は8割が石炭。水資源に恵まれたカナダは水力が6割。日本同様、資源小国フランスはエネルギー自給率を高める政策下で積極的に原子力を進め、電源構成の約8割が原子力。隣接するドイツ、イタリア、海を越えてイギリスなどへも送電している。
IEA「Energy Balances of OECD Countries 1999-2000」の資料をもとに作成
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●ベストミックスをめざす日本の電源構成
石油危機当時は6割以上を石油に依存していた日本の電源構成は、その後、脱石油を進めるとともに、1つの電源に頼ることなく水力・火力・原子力など、それぞれの電源特性を生かしたバランスの良い組み合わせ、つまり「ベストミックス」を追求している。
●もっと知りたい!
- エネルギー・資源を取り巻く情勢
資源エネルギー庁のWebサイト。世界・日本のエネルギー情勢、各種エネルギーの状況などを紹介。
- エネルギー事情
電気事業連合会のWebサイト。世界と日本のエネルギー事情をはじめ、電気事業の現状なども紹介。
- 各国エネルギーデータ
電気事業連合会「世界の原子力」各国のデータページ。基本データ、エネルギーデータ、電力データを掲載。
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