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「プルサーマル」の基礎知識:
【基本用語】
- プルサーマル
プルトニウムを軽水炉(サーマルリアクター=熱中性子炉=現在の原子炉)で利用すること。原子力発電所で使い終わった燃料(使用済燃料)から、燃え残りのウランや新しくできたプルトニウムを回収・再処理し、燃料として再利用しようというもの。ウラン燃料を使用している現在の軽水炉でもプルトニウムは燃えており、発電量の約30%はプルトニウムによるものとなっている。この割合を半分程度まで高めようというのが「プルサーマル」であり、現在の原子力発電所の設備を改造しなくても、ウラン燃料の一部を、プルトニウムを混ぜたMOX燃料(別項)に入れ替えるだけで、そのまま使うことができる。海外では1960年代から実績のある発電方法であり、日本でも現在、国のエネルギー政策の中心に位置づけられている。
プルサーマル>>>http://www.kepco.co.jp/plu/indexa.htm
プルサーマル計画>>>http://www.kepco.co.jp/knic/puls/
プルサーマルQ&A(電気事業連合会)>>>http://www.fepc.or.jp/news/pulqanda/
- 刈羽村住民投票
2001年5月、東京電力柏崎刈羽原子力発電所でのプルサーマル計画を巡る、新潟県刈羽村の住民投票で、反対票が過半数を占めた。この投票に法的拘束力はないものの、日本の原子力政策の足下を揺るがす結果となり、一国のエネルギー政策を一地域の住民の意思で左右させて良いかどうか、民主主義とは何か、など議論を呼んだ。
- FBR(Fast Breeder Reactor)
高速増殖炉。プルトニウムの核分裂を利用して、発電しながら消費した以上の燃料を生み出す(増殖する)発電方式。「水」を減速材に用いて核分裂をコントロールするとともに、発生した熱を取り出す冷却材としても使う「軽水炉」と異なり、FBRでは減速材は用いず、冷却材としては、中性子を減速・吸収しにくく熱を伝えやすい「ナトリウム」を使用。そのため、効率よくプルトニウムを生み出すしくみとなっている。このように準国産エネルギー・プルトニウムの利用に向けて、日本では高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」の試験を行っていたが、95年、ナトリウム漏れ事故を起こし、運転停止の状態が続いている。
もんじゅ>>>http://www.jnc.go.jp/zmonju/mj_home.html
電気事業連合会プルトニウムの利用>>>http://www.fepc.or.jp/cycle/pultonium.html#001
- 核不拡散
国際社会では核兵器保有国を増やさないため、1968年国連総会で核不拡散条約(NPT)を採択しており、日本もこれに加盟。日本の原子力基本法は、「原子力の利用は平和利用に限る」と謳っており、国として核兵器を持たないこと、余剰プルトニウムは持たないことを、国際的に表明している。
- MOX(Mixed Oxide)燃料
ウランとプルトニウムを酸化物の形で混合した燃料(混合酸化物燃料)。MOX燃料は、ウラン燃料で使用されている燃えやすいウラン235(4%〜5%)の代わりに、プルトニウムを約10%使用、残り約90%に劣化ウランもしくは天然ウランを使用するが、その他の仕様はウラン燃料とほとんど同じものである。
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