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多くの国や地域で、小児白血病と送電線の電磁波の関係について、送電線の近くに住む人を対象とした研究が行われ、いくつかの研究では、電磁波と白血病との関連を示唆する結論が出されました。しかし、ネズミなどを用いた実験では白血病の罹患率(発症率)が高まることはなく、ほとんどの研究では、電磁波と白血病との間に関連性は見られませんでした。
世界保健機関(WHO)では、これらの研究を総合的に評価して、
「小児白血病に関連する証拠は因果関係とみなせるほど強いものではない」 という見解を示しています。
また、多くの国で電気の消費量と白血病の発症率や死亡率との関係についての研究も行われていますが、それらの間にも関連性は見られていません。日本における販売電力量と白血病の罹患率を示しました。電力量が右肩上がりに増えているのに対して、白血病の罹患率はほぼ同じです。
日本の0-14歳の白血病罹患率の推移および販売電力量の推移

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電磁波による健康影響が心配されるようになったのは、1979年に米国の研究者が、送電線に関係する電磁波と小児がんとの関連を示唆する研究結果を報告したことが発端となっています。日本では、送電線に関係する電磁波と小児白血病との関連を示唆したスウェーデンの1992年の研究結果がマスメディアに取上げられ、関心が高まりました。
1970年頃から30年以上にわたって、電磁波と人の健康との関連について、人や動物などを対象として、約1950件※1の研究が、世界各国で行われました。その結果、ごく一部の研究※2で、電磁波と小児白血病との関連が示唆されましたが、大部分の研究では、電磁波と健康への悪影響との関連は見られませんでした。
世界保健機関(WHO)は、2007年、これらの多くの研究結果を総合的に
判断して、電磁波と小児白血病との関連の証拠は弱く、因果関係とは見なせないという結論を出しています。
※1 WHOの環境保健基準(クライテリア)238では、約1100件、IARCのモノグラムVol.80では、約850件の研究をリスク評価に用いている。
※2 WHOの環境保健基準(クライテリア)238で白血病のリスク評価に用いたのは9件
電磁波問題として注目された主な研究と国際機関等の見解
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