
チョコレートは豊かな香りと、とろけるような甘味が魅力のお菓子です。2月はバレンタインデーがあることから、チョコレートを買ったり、贈ったりすることの多い時期です。最近はチョコレートの種類も増え、バラエティ豊かなチョコレートを楽しめるようになりました。そこで今回はチョコレートの話題と、アレンジレシピをお届けします。
カカオ豆を原料とするチョコレートは、古くから人々に愛されてきました。でも、最初から現在のような形だったわけではありません。どのように発達し、現在のチョコレートへと進化してきたのでしょうか。
チョコレートの誕生は中世、南米のマヤ文化やアステカ文化にまでさかのぼります。当時の遺跡の様子から、チョコレートの原料であるカカオが栽培されていたことがわかっています。当時は、王侯貴族や僧侶らがカカオを「ショコラテ」と呼ばれる飲みものとして楽しんでおり、チリペッパーやバニラなどを入れて飲んでいました。
その後、スペインがメキシコを征服したことに伴い、カカオがヨーロッパに伝わります。1528年にスペインのカルロス一世に献上され、カカオに砂糖やバニラ、シナモンなどを加えた飲みもの「チョコレート」となり、上流階級を中心に愛飲されました。さらに17世紀に入るとフランス、イタリア、ドイツ、英国などヨーロッパ各地に広まっていきます。
現在のような食べるチョコレートが発明されたのは1847年。イギリス人のジョセフ・フライがココアに砂糖とココアバター(カカオ豆をしぼって取れる植物油脂)を加えた成形法を発明して、チョコレートの原形が誕生しました。日本では18世紀の終わりごろ、飲みもののチョコレートの話題が文献に登場。さらに幕末や明治ごろになると、欧米に派遣された人々がココアやチョコレートに触れた記述もみられます。

チョコレートの原料はカカオ豆です。カカオ豆は、赤道の南北緯度20度以内、年平均気温27度以上というごく限られた地域でのみ栽培される常緑樹の実で、西アフリカや東南アジア、中南米で産出します。このカカオ豆を細かく砕いて炒り、さらにすりつぶしてできた「カカオマス」に、ミルクや砂糖、ココアバターなどを混ぜ合わせてチョコレートが作られます。
| ビターチョコレート | カカオマスが40~60%を占め、乳製品を含まないチョコレート |
|---|---|
| ミルクチョコレート | 乳製品が入ったチョコレート |
| ホワイトチョコレート | ココアバターにミルク、砂糖などを加えて作ったチョコレート |
| 板チョコレート | 板状のチョコレート |
| シェルチョコレート | チョコレートの殻(シェル)の中にクリームやジャム、ナッツ、フルーツなどを入れてチョコレートでふたをしたもの |
| エンローバーチョコレート | エンローバーは「被覆」(ひふく)のこと。ビスケットやウェハースなどを覆うチョコレート |
| ホローチョコレート | 卵の形のチョコレートの中に模型などが入ったもの。中の模型が壊れにくいのが長所 |
| パンワークチョコレート | ナッツやアメなど芯になる物にチョコレート生地をかけて作ったもの |
| 生チョコレート | 日本国内で生チョコレートとして販売されているのは、チョコレート生地に生クリームや洋酒などを練り込んだもの |
| ボンボン | 一口サイズのチョコレート |
| トリュフ | きのこの「トリュフ」に似せて作った球形のチョコレート |
チョコレートの味わいの特徴は、カカオ豆独特の香りとほどよい苦味です。これはカカオマスに含まれるもので、カカオマスの入らないホワイトチョコレートにはその特徴はありません。
チョコレートにはカカオ・ポリフェノールが多く含まれています。これらは癌(がん)や動脈硬化など、さまざまな病気の原因といわれる活性酸素の働きを抑えるとして期待されています。カカオ・ポリフェノールはアレルギーやリウマチのほか、ストレスへの抵抗力を強めるとも言われています。
カカオバターを含むチョコレートは、自分で加工しやすいのも特徴のひとつです。ひと手間かけてチョコレートにアレンジを加えてみませんか。

●材料(2人分)
| イチゴ、バナナなどの果物 | 適宜 |
|---|---|
| 製菓用チョコレート | 200グラム程度 |
※用意するもの:調理用温度計
●作り方
テンパリング(※)したチョコレートをフルーツにつけ、冷やし固めてコーティングします。テンパリングしたチョコレートは、クッキーやアイスクリームにかけたり、型に流して固めるなどさまざまに応用できます。
※テンパリング…チョコレートの温度管理をしながら溶かす作業です。適切な温度を守れば、つややかでなめらかなチョコレートができあがります。
・テンパリングの方法
| (1) | チョコレートを細かく刻みます。 |
| (2) | チョコレートの2/3程度をボウルに入れ、50~60度ぐらいのお湯で湯せん(※)にかけてよくかき混ぜながら溶かします。このとき、気泡ができないよう注意します。 ※湯せん・・・鍋に湯を沸かし、その中に一回り小さい容器を入れて、食材を容器ごと間接的に加熱すること。 |
| (3) | 残りのチョコレートを少しずつ入れながらよくかき混ぜて溶かし、32度程度まで温度を下げればできあがりです。温度が下がりすぎた場合は、再度、湯せんにかけて少し温度を上げます。 ※テンパリングがうまくできたかどうか確かめるには、スプーンの背などにチョコレートを少量つけ、冷蔵庫で冷やします。つややかに固まれば成功です。 ※チョコレートは水分を嫌います。かき混ぜるときに湯水や水蒸気が入らないよう、注意しましょう。 |

●材料(2人分)
| イチゴ、バナナ、キウイ、その他マシュマロ、フランスパンなどお好みで | 適宜 |
|---|---|
| 市販の板チョコ | 130グラム程度 |
| 生クリーム | 100~120グラム |
●作り方
| (1) | チョコレートを細かく刻み、ボウルに入れて沸騰したお湯で湯せんにかけて溶かします。湯せん用の鍋はボウルより小さめにすると、チョコレートに水蒸気が入るのを防ぐことができます。 |
| (2) | 生クリームをあたためます。このとき、沸騰させないよう注意しましょう。 |
| (3) | あたためた生クリームを少しずつチョコレートに入れ、素早く混ぜ合わせます。混ぜ方が弱かったり、生クリームの温度が下がったりすると分離するので気をつけてください。 |
| (4) | 生クリームとチョコレートがよく混ざったら、あたたかいうちにフルーツやマシュマロ、フランスパンなどを浸けていただきます。 |
日本チョコレート・ココア協会
日本のチョコレートやココアの製造者団体で、チョコレートやココアに関する情報の収集やシンポジウムの開催など、チョコレート、ココアの普及、広報活動に努めています。
⇒公式サイトはこちらをご覧ください
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