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きょうの雲はどんな形?

夏空に広がる入道雲、秋空を彩るうろこ雲など、季節によって様々に表情を変える雲は、私たちに天気の変化も知らせてくれます。さあ、空を見上げて雲に目をとめてみませんか?

雲の形で天気がわかる?

雲ができるしくみ

雲のもとは、空気中に含まれる水蒸気です。低気圧が近づいてくると空気が上昇気流に乗って上空で冷やされ、水蒸気が粒になって目に見えるようになります。これが雲の正体です。この粒はお互いにぶつかって成長し、やがて雨や雪として落下します。

雲と天気の関係

天気予報の基本は雲の形を観測することから始まります。雲の形が変わったら、天気も変わる前ぶれです。注意深く観察してみましょう。

春、秋の空
空に雲がない

今いる場所が高気圧の中にあり、天気がいい状態です。

すじ雲が流れている

すじ雲

風で流れてすじ状になっている雲などは、数千メートルの上空にあり、上層雲と呼ばれます。このような雲が出ているときも天気はよく、雨は降りませんが、雲は天気の変化の前兆であり、低気圧が接近してくることがしばしばあります(必ずしも雨が降るわけではありません)。

うろこ雲やひつじ雲

うろこ雲やひつじ雲

上層雲よりも低いところにあり、中層雲と呼ばれます。すじ雲が現れて半日から1日ぐらいでうろこ雲やひつじ雲が西の空に現れることがしばしばあります。これは低気圧の接近を表しており、天気の変化に注意が必要です。

低く厚い雲

低く厚い雲

中層雲が現れてから半日から1日ほど経つと、雲が分厚く空全面を覆うようになります。地上600メートルぐらいの低さになることもあり、下層雲と呼ばれます。下層雲は低気圧が近づくと現れ、この雲が西にあると多くの場合は雨になります。

夏の空
積乱雲

積乱雲

強い夏の日差しで暖められた地表近くの空気が気流に乗って上昇し、上空で冷やされて水蒸気から氷の塊になり、お互いにぶつかって大きな塊に成長します。地表では次々に空気が暖められ、水蒸気が上昇してくるため、上空の氷の塊はますます成長し、落下や上昇を繰り返しながら、積乱雲(入道雲)になります。
積乱雲が大きく成長すると雷が発生したり、強い雨が降ったりします。この雲は地面の温まりやすい山の斜面にできやすく、発達しながら平野部に降りてきます。通常天気は西から東に変化しますが、積乱雲の場合は南から北、北から南、東から西など不規則に変化することもあります。

天気図で天気の移り変わりを見てみよう

天気図は新聞やテレビ、インターネットなどでも見ることができます。天気図から天気を予測するには専門知識が必要ですが、少し見方を覚えておくと、天気の状況を大まかに知ることができます。

高気圧や低気圧はどこにある?

天気は西から変化するので、今いる場所の西に低気圧がある場合、天気が悪くなるか、よくなるのはもっと先になります。逆に、高気圧が西にあれば、これから天気がよくなる傾向にあります。

高気圧や低気圧はどっちに向かっている?

天気図

低気圧や高気圧に進む方向の矢印と速さが記されていれば、それぞれの動きと天気の変化をだいたい知ることができます。何も印がない場合は、停滞しており、天気の変化も少ないことになります。

前線の動きに注意しよう

前線は暖かい空気と冷たい空気がぶつかり合うところで、そこに雲が発生し、天気が悪化します。前線も基本的に西から東へ移動しますが、同時に南北にも動き、その動きによって天気が変化します。

  • 寒冷前線は北から南へ移動し、通過すると雨が降って気温が下がります。
  • 温暖前線は南から北へ移動し、通過すると雨が降って気温が上がります。
  • 停滞前線(梅雨前線)の場合、前線の北には冷たい空気、南には暖かい空気があるので、南から北に動いて雨が降ったあとは気温が上がり、北から南に移動して雨が降ったあとは気温が下がります。

いろいろな自然現象と天気の関係

観天望気から知る

身近な自然現象や生き物の行動などを見て天気を予測することを「観天望気」といいます。覚えておくと役に立つことがあります。

うろこ雲は天気変化の前ぶれ

中層雲のうろこ雲が出ると、低気圧が接近していることが多いので、天気がくずれる前兆といわれます。

かなとこ雲

かなとこ雲は恐ろしい

空の高いところまで発達した積乱雲の上層部が風に吹かれて水平になった「かなとこ雲」が現れると、風を伴う強い雨が降るほか、竜巻などの突風、雷やひょうなどを巻き起こすことがあり、注意が必要です。

山に笠雲

山に笠雲がかかれば雨や風

山に笠のような雲がかかるときには、山肌で空気が上昇し、雲ができやすくなっています。

夕焼けは晴れ

夕焼けが見られるのは西の空が晴れているためです。翌日必ず晴れるとは限りませんが、西からよい天気が近づいていることは予測できます。

朝焼けは雨

朝焼けが見られるのは東の空が晴れているためです。そのとき西の空が曇っていれば天気が悪くなると予測できます。

虹

朝虹は雨、夕虹は晴れ

朝、西に虹がかかるということは、その方向に雨粒があるということで、そのあと天気が悪くなると予測できます。逆に、夕方の日光で東に虹ができる場合は、雨粒は東へ遠ざかり、西の空が晴れていることになるので、天気は回復に向かうといえます。

風向きから知る

北半球の場合、低気圧の中心に向かって左回りに風が吹くので、背中に風を受けて立ったとき、低気圧の中心は左手の方向にあります。台風の中心についても低気圧の場合と同じです。背中から風を受けて左手が南を向いていれば、低気圧や台風は自分のいる位置からそれて進んでいくことがわかります。

天気の変化で気をつけたいこと

天気の急変で特に注意したいのが、発達した積乱雲(かなとこ雲)がもたらす局地的大雨です。黒い雲におおわれてあたりが急に暗くなる、雷鳴や稲光が起きる、ひんやり冷たい風が吹く、大粒の雨やひょうが降るなど、発達した積乱雲が近づく兆しがあったら、急いで屋内に避難するなど、身の安全を確保しましょう。大雨のときの川での釣りや水遊び、河原や中洲でのキャンプなどは危険です。川で雨が降っていなくても上流の山などに黒い雲がかかっていたりすると、急激に増水することがあるので、急いで避難しましょう。また、周囲より低くなった道路、河川や下水道の工事現場などからも離れましょう。携帯電話を使える場合は、気象庁などのサイトで気象レーダーや降水短時間予報などを見て今の状況を確認しておきます。

気象情報を提供しています 気象工学研究所

集中豪雨や落雷など、天気の急変は時に大きな災害をもたらすことがあります。気象予報はこうした災害から私たち自身の安全や財産を守るほか、暮らしを支える電気の安定供給を図るためにも重要です。

気象工学研究所

気象工学研究所では、関西電力と京都大学が持つ気象観測や防災・減災、情報通信などの研究成果や技術、ノウハウなどを集め、気象工学に関する調査や気象情報の観測・予測・配信、防災コンサルティングなどのサービス提供を通して、地域社会の安全・安心確保に取り組んでいます。

気象工学研究所は、現在開催中の平城遷都1300年祭のメイン会場である平城宮跡会場での雷対策にも取り組んでいます。屋外型会場の平城宮跡会場は広大で、来場者の安全のためにも雷対策が大切です。そこで、雷検知システムを用いた雷監視と、専任気象予報士の気象予測をもとにした精度の高い雷対策を祭の期間中行っています。万一、会場から10キロ以内で雷が検知されるか、30分以内に落雷が予測される場合、会場では建物内に避難するよう誘導されます。また、平城宮跡会場の気象情報や熱中症情報についても平城遷都1300年祭ホームページ上で提供しています。(平城宮跡会場の気象予報
雷情報については関西電力のホームページでも見ることができます。

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雷の正体は電気です。電気や雷、雲はどうしてできるのでしょうか?「かんでん電気教室 べんけいと実験やってみよう!」では、動画で実験を紹介する「かがく deムチャミダス実験コーナー」や写真をまじえたわかりやすい実験解説集を掲載しています。夏休み、お子さんと一緒に楽しみながら、雷や電気について学んでみませんか?

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今回、ご協力いただいたのは

株式会社気象工学研究所 技術グループ予測室長 山本二郎さん

株式会社気象工学研究所 技術グループ予測室長 山本二郎さん

山本さんは気象大学校卒業後、気象庁に入り各地の気象台で気象の仕事に携わってきました。一時管理者として現場を離れていましたが、気象工学研究所の一員となり、再び気象の現場に戻ってこられました。「山や海に出かけるときは天気の急変に備え、どうやって情報を入手するか考えておいたほうがいいでしょう。こういった場所ではラジオがおすすめです」(山本さん)
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