環境問題/エコ 関西電力グループ 印刷

水道水を使った小水力発電ってどんなもの?

「小水力発電」という言葉を聞いたことがありますか? これは水道水など日常生活用の水を発電に使う、環境にやさしい小さな発電所です。実は、私たちの身近なところでもこの小水力発電が始まっています。春休み、ご家族で小水力発電や環境にやさしいエネルギーについて、語り合ってみませんか?

水道水で電気ができるってホント?

寺内配水池

小水力発電は水道水などを使って発電するしくみです。いったい、どんなふうに電気を作り、送るのでしょうか?
今回、大阪・豊中市の寺内配水池(右写真)にある小水力発電の例をご紹介します。

どうやって電気を起こすの?

浄水場で作られたきれいな水道水は、各家庭に届けるため、配水池に送られます。浄水場と配水池の間には落差があるため、流れる水にエネルギーが発生します。

水車、発電機

小水力発電は、配水池の入り口に水車を設置し、水のエネルギーで水車を回転させ、その力を発電機に伝えて発電します。
水車は水道水を使って回すので、水質に影響を与えないよう、水道水用のポンプを逆に回して利用しています。発電機は小さなもので、反対に回転すればモーターとして使用できます。

なぜ地球にやさしいの?

水道水を使った小水力発電は、太陽光発電や風力発電と同様、発電時に二酸化炭素を排出しない、クリーンなエネルギーです。また、発電には水の持っているエネルギーを利用するだけなので、水を無駄にしないという点でも地球にやさしいといえます。

どんな効果があるの?

発電時に二酸化炭素を排出しないので、二酸化炭素の削減効果があります。また、配水池で使う電力を小水力発電でまかなうことができるので、電気代の節約にもなります。配水池で使った残りの電力は関西電力が購入します。

クイズ 小さな発電所

豊中市寺内配水池の小水力発電についてのクイズです。さあ、いくつ答えられますか?

問題1

寺内配水池の水は7キロ離れた大阪府営水道千里浄水池との高低差を利用して流れてきます。高低差は何メートルでしょう?

  • 10メートル
  • 35メートル
  • 70メートル

こたえ

問題2

高低差を利用し、7キロを流れてきた水は1秒間に0.48立方メートルの勢いで水車を回します。これはどのくらいの水量にあたるでしょう?

  1. 洗面器10杯くらい
  2. 洗濯機1杯半くらい
  3. お風呂1杯半くらい

こたえ

問題3

寺内配水池小水力発電では、1年間で100万キロワットアワー(1時間で129キロワット)の電気を起こします。これは一般家庭何軒が1年間に使う電気にあたるでしょう?

  • 50軒
  • 120軒
  • 280軒

こたえ

問題4

寺内配水池小水力発電によって2009年度1年間の二酸化炭素の削減効果は年377トンでした。これは、二酸化炭素を吸収してくれる森林の面積でたとえると、広さ126ヘクタールもある服部緑地公園の面積のどのくらいに相当する削減効果でしょう?

  1. 公園の約3分の1
  2. 公園の約6分の1
  3. 公園の約12分の1

こたえ

公園 イメージ

いまや水道施設を利用した小水力発電は数多くありますが、それらの3~4倍の規模にあたる寺内配水池ほど大きなものは、ずいぶんと少ないのが現状です。その背景には、小さな規模でも普通の発電と同じ規制があって運営や維持に費用がかかることや、機器の開発が進まないといった問題があります。
また、小水力発電以外では、太陽光や風力による発電が地球にやさしい新エネルギーとして、これからの普及に期待がかかっています。しかし、自然まかせの発電なため、出力が安定しません。そこで、電力会社がバックアップするなど、さまざまな対策が必要です。そうした課題をひとつひとつ解決しながら、将来の地球のことを真剣に考えて、小水力発電をはじめ新エネルギーの普及に向けた積極的な取組みが、現在進められています

日高港新エネルギーパークで未来のエネルギーを知ろう!

今年の春休みは、楽しみながらエネルギーのことが学べる「日高港新エネルギーパーク(EEパーク)」に出かけてみませんか?

ソーラーカー、マイクロ水力発電

新エネルギーを紹介するPR館では、ゲーム感覚で太陽光や風力、バイオマスなどのことがわかるコーナーや、自然の営みや新エネルギーの原理を表現したジオラマ・オブジェなど、見て体感してエネルギーの今と未来を知ることができます。公園施設では、サーキットでソーラーカーに乗ったり、マイクロ水力発電や小型風力発電などで新エネルギーの力を実感することができます。
周辺には熊野古道や日高別院などの史跡、安珍清姫で知られる道成寺、日本一短い紀州鉄道、桜の名所としても知られる日ノ岬といった見どころがあり、春のお出かけにもぴったりです。

詳しくはこちら 日高港新エネルギーパーク EEパーク

関西電力グループ 環境への取組み
熱供給と新エネルギーに取り組む関電エネルギー開発

豊中市寺内配水池の小水力発電を手がける関電エネルギー開発では、小水力発電のほか、風力発電にも取り組んでいます。現在、淡路島に関西電力初の風力発電所を建設中で、2011年2月運用開始の予定です。
また、同社では地域全体を冷暖房する熱供給事業も展開しています。これは地区ごとに冷暖房を提供するしくみで、地区内のビルは空調施設を持つ必要がなくなり、省エネルギーを実現することができます。現在は大阪市北区の中之島や和歌山マリーナシティ、神戸リサーチパーク鹿の子台地区などに熱供給システムを提供中です。

関電エネルギー開発はこちら

低炭素社会実現に向けて ―関西電力の取り組み―

関西電力では低炭素社会の実現に向け、原子力や火力、水力、太陽光、風力などさまざまなエネルギーを組み合わせてお客さまにお届けする「系統電力の低炭素化」をすすめ、化石燃料の直接利用から電力利用へのシフトを図る電化社会をすすめることで二酸化炭素の削減を目指しています。

各種電源別のCO2排出量

関西電力グループは、低炭素社会の実現に向けて、原子力発電の安全・安定運転を中心に太陽光・風力などの新エネルギーを利用した発電の導入にも積極的に取り組んでいきます。関西電力 環境への取組みはこちら

今回、ご協力いただいたのは

関電エネルギー開発株式会社 新エネルギー部発電事業課副長 吉村篤雄さん

関電エネルギー開発株式会社 新エネルギー部発電事業課副長 吉村篤雄さん

吉村さんは豊中市水道局が、小水力発電の一般公募をはじめる以前から小水力発電を手がけ、建設工事、維持管理もすべて担当しています。「この事業は当社の小水力発電第1号です。現在は共同事業として小水力発電に一緒に取り組んでいただける自治体を探し、提案などを行っています」
サイトはこちら

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