真っ赤なトマト、みずみずしいきゅうり…とれたての野菜は味も格別、そのうえ自分で育てて収穫したものなら、喜びもひとしおですね。春から初夏にかけて、野菜の苗も多く出回ります。この機会に、一度野菜作りに挑戦してみませんか。今回は、初心者でも気軽に始められる野菜の作り方を、「かんでんエルハート 高槻フラワーセンター」の大谷さんに教えていただきました。
お話/株式会社かんでんエルハート 高槻フラワーセンター 大谷和久さん
野菜は畑でなくても、プランターでもじゅうぶん作れます。ただし、“苗半作”という言葉があるように、苗のよしあしで、作柄の半分は決まるといわれます。極端に安いものは避け、丈夫なものを求めるようにしましょう。
今回は、初心者にもやさしい、なすびの育て方をご紹介します。

- なすび(千両2号などの品種)…4株
-
堆肥または腐葉土
…20リットル(6~7キログラム) - 混合有機肥料…2キログラム
※すべて1平方メートルあたりの数量です。
面積に合わせてご用意ください。
- 土を掘り起こします。根菜の場合は深めに掘り起こします。
- 堆肥または腐葉土を混ぜ合わせます。
野菜作りによい土は、黒っぽい色をしています。 - 有機肥料を混ぜ合わせます。
ここがポイント
有機肥料は化成肥料と違い、ゆっくりと溶け出すので、与えすぎても植物に悪い影響がないという利点があります。植え付けは土作りをした後、できれば1週間~10日間ほどたってから行います。
- 苗をポットから出し、30センチ~40センチ間隔において植える位置を決めます。
- 植える位置を軽く掘り、根がよく水を吸い上げるように水を注いでから、苗を植えます。
- 葉の広がっている真下をぐるっと囲むように、混合有機肥料を足します。その上に堆肥を1~2センチの厚さで敷きます。
ここがポイント
これから根がはっていく土に栄養を足してあげる感覚で、肥料と堆肥を置きます。
- 水やりは基本として、土の表面が乾いたら、たっぷり与えます。野菜の種類によって水を多く与えたほうがよいものと、そうでないものがあるので、苗を購入する際にお店の人にたずねるとよいでしょう。
- 苗が50~60センチほどの高さに生長したら、50~60センチの支柱を立てます。2本立て、3本立てのどちらでもかまいません。苗と支柱を結束するときは、生長を妨げないように、8の字にゆるく結びます。
- わき芽※をまめに摘み取ります。枝がたくさん付きすぎると、実に養分が行き渡らなくなります。虫がついたら、木酢液を1000倍に薄めてスプレーするとよいでしょう。
※葉のつけ根部分から伸びる芽。摘み取る際は、ウィルス病等の感染を防ぐために、ハサミを使わずに手で摘み取ります。
- 収穫時期を迎えたら2週間に1回、追肥用肥料をひと握り分、根元に与えます。

なすびは長く楽しめる野菜です。夏が過ぎたら、地面から
「かんでんエルハート」の貸農園、「鵜殿の郷」を利用している方に、野菜作りの楽しみについて聞いてみました。

ご夫婦と娘さんの3人で来園した益さんファミリー。野菜作りの作付け帳面を作って、収穫時期などを書き込み、次の野菜を検討するのに使っているそうです。
「野菜作りの楽しみは、なんといっても収穫。味が濃くて、みずみずしい。孫もおいしいと言ってくれます。ご近所にも配り、喜ばれていますよ」
戦前から果樹園やタバコの栽培など、農林業にたずさわってきたYさん。土や野菜作りの知識はピカイチで、ほかの利用者さんからも、頼りにされています。
「いくつになってもここで体を動かしているので、体がさびません。健康にはいいですね」と笑顔で話してくれました。
この日はなすびやトマト、とうもろこしを植えにきたというKさん。これまで野菜作りの経験はまったくなかったそうですが、今は農園スタッフやほかの利用者の方に教えてもらいながら、楽しく野菜作りを続けています。
「土は正直なものやなぁと実感しています。手を入れた分、収穫が変わってきますよ。まだまだ勉強やね」とにっこり。
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