3月25日は明治11年(1878年)に日本で初めて公衆の前で電灯が灯された日ということから、「電気記念日」とされています。この機会に、お子さんと一緒に「電気」にまつわる実験を楽しんでみませんか。今回は、手に入りやすい材料を使った、ご家庭でできる実験や工作を紹介します。
お話/関西電力京都支店 支店長室 総務・広報グループ 古川誠さん
どこのご家庭にもあるスプーンが、あら、不思議!電池に変身。電子メロディが流れ始めます。

- ステンレス製のスプーン 4本
- キッチンペーパー
- 皿
- アルミホイル
- 塩水
- 電子メロディ
(メロディ電報やメロディカードなどから再利用できます) - ミノムシリード線(なければビニールコードなど導線でも可)5本
- 塩水を皿に入れ、キッチンペーパーを浸します。
- 浸したキッチンペーパーを、スプーンに巻き付けます。
- [2]のキッチンペーパー部分をアルミホイルでくるみます。このとき、アルミホイルとスプーンが直接触れないように注意します。
- リード線(または銅線)を1つは直にスプーンに、もう1つをアルミホイルにつなげば、電池1本分の完成です。
- スプーン電池1本では電気の量が少ないので、2本、3本と直列に増やして電子メロディにつないでみましょう。電池の数が増えると、電力も増します。いくつのスプーンで、音が鳴り始めましたか。
2種類の異なる金属と、酸や食塩が溶けた液体があれば電池ができます。金属は酸や食塩が溶けた液体により、原子が溶け出し、電子がたまります。この状態になったものをつなぐことにより、電子が移動し、電流が生まれます。スプーン電池の場合、ステンレスよりもアルミホイルの方が溶けやすいので、アルミホイルからステンレスへと電子が移動します。したがってアルミホイルがマイナス、スプーンがプラスになります。
メモ
実験は成功しましたか。うまくできたら次は、ステンレスや鉄製のやかん、フライパン、ボールなどで試してみるとおもしろいですよ。組み合わせによって、生まれる電力にも差があります。また塩水の濃度もいろいろと変えて、試してみましょう。
ビニールヒモで作ったクラゲが、空中をフワリ、フワリ。右や左へ、思いどおりにコントロールしてみましょう。簡単に作れて、みんなで遊べる工作です。

- 荷造り用のビニールひも
- スーパーの袋またはゴム風船
- ティッシュペーパー

- ビニールひもを15~20センチの長さに切ります。
- ビニールひもは2枚重ねになっているものもあるので、テープなどを使って2つに分け、薄くした1枚のビニールひもの端を結びます。
- できるだけ細かくビニールひもを裂き、クラゲを作ります。
- スーパーの袋または、ゴム風船をティッシュペーパーでこすります。
- [3]のクラゲも同様に、ティッシュペーパーでこすります。
- クラゲを思いきり空中に放り上げて、クラゲの足が広がったら[4]を下からクラゲに近づけてみましょう。あらら、どんどん離れて、クラゲがフワリ、フワリ。空中に浮かんでいます。
ティッシュペーパーでこすったときに、クラゲが静電気を帯びてふくらみ、同じく帯電したスーパーの袋やゴム風船と反発し合います。この反発し合う力を利用して、クラゲは空中に浮かんでいます。
メモ
静電気クラゲは、空気が乾燥していると静電気がよく起こり、実験もしやすくなります。小さいお子さんにも参加しやすい工作実験ですが、静電気を使って遊ぶときは火元が近くにないか注意し、クラゲを追いかけている際に転ばないよう、足もとに気をつけましょう。

関西電力京都支店
古川誠さん
科学の世界では「電気」のように目に見えないものも多いのですが、実験や工作などを通して、見えない力や違いを実感することができます。何事にも興味を持って、どんどんチャレンジしてみましょう。京都支店をはじめ、関西電力では科学実験教室やエネルギー・環境に関するイベントを定期的に開催し、多くの方に参加いただいています。関心のある方は、どしどしご応募ください。
関西電力では、次世代を担う子どもたちや地域の方々にエネルギーや環境について理解を深めてもらおうと、さまざまなイベントや講座を開いています。
たとえば、京都支店では小学3年~6年生とその保護者を対象として、「学校や家庭では体験できない科学の不思議」をコンセプトに、実験教室「ファミリー“E”サイエンス」を開催しています。そのほか、各支店・営業所において工夫をこらした、その地域ならではの取組みを行っています。
大阪市・南港発電所内にある関西電力のPR館が2009年3月29日、科学をテーマにリニューアルオープンします。「子どもたちに科学を好きになってほしい」という思いがこめられた今回のリニューアルにより、実際に体験しながら科学の不思議について気づき・発見できるさまざまな展示が、新たにそろいました。休日のおでかけの際に、ご家族みなさんで科学の楽しさにふれてみてはいかがでしょう。

