入学、就職、転勤など、3月、4月は1年で一番転居の多い季節。新天地での生活には胸躍りますが、その前に待っているのが引越しです。荷造りや各種手続きなど、引越しにはさまざまな作業が伴います。そこで、今回は引越しのプロに引越し上手になるコツを教わりました。
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見積もりは電話ではなく、実際に自宅で家財を見てもらいます。これを怠ると、業者との間で行き違いが生じる可能性があります。見積もりの時期は1カ月ほど前が適当です。
引越しの中でも大きなポイントを占めるのが荷造りです。荷物が少なくなるよう、不要品はリサイクルや廃棄など、できるだけ早めに処分します。粗大ゴミなど自治体へ連絡が必要なものも早めに対応します。

まず、日ごろ使わないものから荷造りをはじめます。引越し当日まで使っていたものは引越し先でも最初に必要なものです。「すぐ使うもの」というケースを作って最後に梱包し、わかりやすくしておけば引越し先でもスムーズに生活が始められます。
書籍や食器など重いものは小さめの箱に、できるだけきっちりすき間のないように詰めます。すき間があると食器など破損の原因になります。箱の底はガムテープで十文字に止める程度で大丈夫です。重いものが入っているからと過剰にテープを貼ると手が滑るため、作業効率が低下します。
ダンボール箱はふたが盛り上がっていると、箱を積み重ねることができないため、トラックへの積み込みなどの効率が悪くなります。適切な分量を詰めるようにしましょう。また、箱の上面と側面に中身を記入しておくと、後で見つけやすくなります。
冷蔵庫や洗濯機は前日に水を抜き、コンセントを抜いておきます。オーディオ類はケーブル類を取り外し、まとめておきます。その際、対応するジャックとケーブルに印を付けておけば、新居での配線も楽になります。また、天井の照明などの積み込みも忘れないようにしましょう。
現金や宝石などの貴重品、新居の鍵は引越し当日に自分で持ち運べるよう、準備しておきます。

引越し作業には旧居、新居とも家族の誰かが立ち会った方がいいでしょう。例えば、旧居では妻が残って掃除をし、夫は新居で家具の配置を指示するといったふうに役割を分担しておきます。また、新居ではどこにどの家具を置くか、イメージ図を見ながら指示を出すと、間違いも少なく安心です。
電気は事前に連絡をしていない場合、所管の営業所に連絡します。
ガスは所管のガス会社に電話で連絡すると係員が来て立会いのもと開栓してくれます。
水道は使用開始の連絡方法が地域によって方法は異なりますが、はがきや電話で申し込みをします。
転入後14日以内に、新住所の市区町村へ届けます。印鑑登録や必要に応じて年金、保険、医療や福祉関係の手続きも済ませておくとよいでしょう。
運転免許証、車庫証明の住所変更は新住所の所轄警察署へ、できるだけ早く届けます。車検証の住所変更は転入後15日以内に軽自動車は軽自動車検査協会、その他普通乗用車などは新住所の運輸支局へ届けます。

3月下旬から4月上旬は1年で一番引越しが多い時期です。特に3月28日から31日はどの引越し業者も忙しく、人手が足りなくなりますが、1週間日程をずらすだけで混雑度がかなり違います。
また、引越しは月末、週末に集中します。混雑を避けるなら月曜から木曜の平日に、月でいえば3、4、9月が多く、1、2、5、6、11月は空いています。空いている時期は引越しの質が高いだけでなく、割引などのサービスがあることもあり、おすすめです。

引越し業者のサービスで費用がかかるのが梱包です。節約したい場合は、荷物の梱包を自分ですませると、かなり費用が抑えられます。業者によっては、食器を包まずにそのまま入れて移動できる専用のボックスなど、便利な梱包材を提供しているところもあるので、まずは問い合わせてみましょう。
梱包前に棚や引き出し単位で写真を撮り、中身を詰めた箱に写真を貼っておくと、どの箱に何が入っているか一目でわかりやすく、新居での開梱や収納作業も楽になります。

最近はパソコン専用の梱包材などを用意している業者も増え、精密機器の扱いにも細心の注意が払われていますが、万一の時にそなえ、大切なデータはDVDなどにバックアップをとっておきましょう。可能なら自分で運搬する方が安全でトラブルも回避しやすくなります。
タンスの中身を入れたまま運んだり、引き出しを抜いて、骨組みだけでタンスを移動するとタンスにゆがみが生じ、引き出しの開け閉めなどがスムーズでなくなる可能性があります。タンスの中身は必ずダンボール箱などに移し、引き出しを入れた状態で運ぶのが、家具の傷みを防ぐポイントです。
プロバイダ、銀行、クレジットカード会社、生命保険、火災保険などの保険会社への連絡も忘れずに。
引越しによって新たに電気の契約や廃止をする場合、手続きが必要です。引越し予定日が決まったら、早めに関西電力に連絡しましょう。手続きは電話のほか、インターネットでも受付けています。また、口座振替による電気料金の支払いは、関西電力のサービス区域内であれば引き続き利用できます。

なお、電気器具は地域によって使える周波数が異なります。電気器具の表示が「50Hz/60Hz」と書かれているものであれば、全国どこでも使用できます。「60Hz」と書かれたものは、右図のように静岡県の富士川と新潟県の糸魚川を結ぶ線を境界とし、その西側で使用でき、「50Hz」のものは関西では使用できなかったり、使えても故障したりする場合があります。引越しの際には十分確認しましょう。
(詳しくは、メーカーおよび電気店にご相談ください)



