冬の夜空は空気も澄み、星の観察に最適です。12月半ばから末ごろまでは冬の華やかな天体イベント、ふたご座流星群も出現します。まもなくむかえる2009年は世界天文年。この機会にご家族やご友人と、夜空の観察に出かけてみませんか。
取材協力/エル・マールまいづる

星空観察は、晴れていれば基本的に、誰でも気軽に楽しむことができます。観察はどこでもできますが、初めてなら無理をせずに、まずは自宅近くから始めてみましょう。
街灯のないところを選びます。同じ場所でも、時間によって周辺の明るさも変わるので、工夫をして時間と場所を選ぶとよいでしょう。
月明かりの下では星が見えにくくなるので、月の光がさえぎられるような木や建物などのある場所を探すか、月の光を背にして観察します。満月の日は特に小さな星が見えにくくなるので、代表的な明るい星を見つけるようにすると楽しめるでしょう。
また、暗いところやさびしい場所へは一人で行かないよう、お子さんは必ず大人と一緒に観察をするよう、こころがけましょう。
自分が立っている方角を見定めるのに便利です。
星座を探したり、見つけた星座に印を付けたりするのに便利です。最近は、インターネットで簡易の星座早見盤や星図を提供しているサイトもあります。
探している星に印を付けたり、観察で気づいたことなどをメモします。
暗い場所にいるので、手元・足元を見るために使います。
なくても観察できますが、あれば利用するとよいでしょう。
プレアデス星団(すばる)や月を見るのに最適です。
冬の夜の戸外は思いのほか冷えるため、万全の防寒対策が必要です。ニット帽や手袋、厚手の靴下などを着用し、手や足先の冷えにも気を配りましょう。長時間観察する場合は、毛布などを用意すると便利です。
カメラのフラッシュや懐中電灯の灯りなどで、ほかの人の観察を妨げないように注意するほか、近隣の人の迷惑にならないよう、静かに観察しましょう。
星座早見盤や星図の方位は一般の地図とは異なり、 東と西が逆になっています。これは地面や手の上に置いて見るのではなく、頭上にかざした状態で方位と星の位置が対応するよう描かれているからです。観察のときにまちがえないよう注意しましょう。

- 星図を見て、観察したい星に印を付けます。また、自宅近辺で観察する場合、代表的な山や建物などを星図に書き入れておくと、星を見つけるときの目印にもなります。

- 方位磁石で方角を確認します。星図を頭上にかざし、観察したい星座とその方角で光っている星とを照らし合わせます。見つけた星があれば、星図に印を付けます。

- 見つけた星を線で結んだりしながら、どんな星座が観察できたか調べてみるとよいでしょう。
12月、冬至のころは一年でもっとも夜が長くなる時期。日没も早いので、夕方ごろから観察が楽しめます。明るい1等星が日暮れとともに次々に登場するのも、冬の夜空の見どころです。
2008年の12月末ごろまで、夕方の西の空でひときわ明るく輝く金星の姿と、その近くに明るく光る木星の共演が楽しめます。
クリスマスの頃、宵の西の空にはくちょう座の1等星、デネブが見えます。このデネブを頂点として大きな十字架の形に星が並んでいるのが、はくちょう座です。
斜めに並ぶ三ツ星を中心に、青白く輝く1等星リゲル、赤く輝く1等星ベテルギウスなどの星を結ぶと、蝶ネクタイのような形になります。これがオリオン座です。12月中旬の午後8時ごろなら東に、2月中旬の午後8時ごろなら南の方角に見えます。
オリオン座の近くにある、赤い色をした1等星アルデバランはおうし座の星です。おうし座の肩あたりにあり、たくさんの星が集まって輝いているプレアデス星団は、日本では古くから「すばる」と呼ばれています。
オリオン座の近くに、ひときわ大きく輝く星はシリウスです。シリウスはおおいぬ座を構成する星で、おおいぬ座の近くにはこいぬ座があります。こいぬ座のお腹あたりで光る白い星はプロキオンといいます。
ベテルギウス、シリウス、プロキオンの三つの星を結ぶと、冬の大三角と呼ばれる、大きな三角形ができます。

星空観察の事前や事後にプラネタリウムを訪れると、さらに星空への理解が深まります。星空観察の方法やポイントについて、また、観察後に疑問に感じたことがあったら、プラネタリウムや天文台などで専門家に聞いてみるのもよいでしょう。
星空の観察は、夜空に描かれた星座に想像をふくらませ、星座名から神話の楽しさを実感できるひとときともいえます。ご家族やご友人と夜空を観察して、みんなで星の名前を調べてみてはいかがでしょう。見つけた星を星図に記し、線でつなげていけば、きっと思わぬ星座を見つけることができますよ。

「エル・マールまいづる」は舞鶴親海公園内にある、全長約65メートル、幅約18メートルの船体型をした関西電力のPR館です。
豪華客船をイメージした館内には日本初の海上プラネタリウムのほか、エネルギーや電気について学べる「エネルギー体験館」、舞鶴の歴史や風土を紹介する「舞鶴体験館」、海や船にまつわる展示品が満載の「船の体験館」、さらに、舞鶴湾のパノラマ風景が楽しめる「展望室・展望デッキ」などがあります。

プラネタリウムでは、最新の投映機によって映し出される季節ごとのプログラムが楽しめます。また、日によっては見学の方が生まれた日や、結婚した日のような記念日の夜空を投映して見せてくれることもあります※。
※混雑状況などの諸事情により、対応できない場合があります。





