帰省や旅行など、家を留守にする機会の多い夏休み。空き巣対策など、この機会にわがやの防犯対策を見直してみてはいかがでしょう。最近の窃盗の手口や傾向を探るとともに、防犯対策のポイントをご紹介します。
取材協力/関電SOS
住宅への侵入窃盗犯罪は全国で年間約12万件。1日あたりにすると329件と、実に4分半に1件の割合で発生しています(※)。窃盗の被害にあうことが決して他人事といえなくなった現在、最近の窃盗の手口を知り、防犯対策を講じることが大切です。
※2006年警察庁統計データより
窃盗犯はほとんどの場合、事前に侵入する家の下見をしています。捕まるリスクを最小に抑えるために、
- 人目につかない
- 侵入しやすい箇所がある
- 防犯機器など、捕まるリスクにつながるものがない
これら3つのポイントで家を選び、そのうえで
- 逃走しやすい物件
- 金品が得られそう
という2つのポイントを加えて侵入する家を決めているようです。
住宅を狙った窃盗のうち一番多いのは「空き巣」で、全体の7割以上を占めます。また、「家にいれば、泥棒の心配はない」ということはなく、就寝中を狙う「忍び込み」や、家人の食事中や所用中を狙う「居空き」が、全体の2割~3割を占めます。
戸建住宅ではガラス破りによる侵入が圧倒的に多く、マンションでは、ピッキングや、サムターン回しなど、玄関の施錠をこじあけたり、破壊する方法も多く見られます。2007年ごろからはピッキングに次ぐ新たな手口として、バンピングの被害が広がっています。 このほか、施錠をしていないドアや窓からの侵入も意外に多いことから、泥棒はゴミ出しなど、少しの隙を見て行動しているといえます。
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ピックと呼ばれる針金型の特殊な工具を鍵穴に差し込み、不正に解錠する方法のことです。

Aの鍵はピッキングの危険度大。10秒程度で開錠できるといわれています。
Bの鍵は磁石を利用した鍵で、解錠キットが出回っています。
Cの鍵は早ければ30秒で解錠できるといわれています。(ギザギザのヤマが5つの場合)

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扉の近くにある窓ガラスや郵便受けを壊したり、ドアスコープやドアノブを取り外したり、扉にドリルで穴を開け、そこから針金や特殊工具を差し入れて、鍵のつまみを操作して解錠する方法です。

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ドアのすき間にバールなどを差し込み、強引にこじ開けて、ドアの錠を破壊する方法です。表からドアのすき間が見えている場合、ガードプレートを取り付けるなど対策をとることが望まれます。
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ディンプルキー※[右写真]の鍵穴に不正の鍵を差し込み、衝撃を与えることにより解錠する方法です。ピッキング対策として注目を集めたディンプルキーですが、バンピングでは被害を受けても鍵本体に痕跡を残すことがないので、施錠忘れととらえられることも多く、今後の対策が課題です。
※ディンプルキー…シリンダー(鍵を差し込むところ)内にあるピンが、鍵の表面にある丸いくぼみの形に応じて移動し、解錠される。くぼみのパターンはさまざまなので、複製も作りにくい。
窃盗犯の弱点は「時間がかかること・光・音・人目」です。住宅にドアや窓がある限り、完璧な防犯はありえませんが、このポイントをふまえて、被害にあう率を下げることが大切です。

周囲から見通しのよい家を心がけましょう。高い塀などは侵入を防ぐように思われても、外からの見通しが悪ければ泥棒にとって好都合となり逆効果です。歩くと音がするように家の周囲に玉砂利を敷いたり、センサーライトを利用するのも効果的です。近所の方とはコミュニケーションをとり、長く不在にするときなどは不審者に気を配ってもらえるよう、知らせておきましょう。
泥棒は侵入に時間のかかる行為を避けるので、扉や窓に鍵を2つ付けるなど、「ワンドア・ツーロック」にすると防犯効果があります。また、シャッターや雨戸はきちんと閉めましょう。閉めないほうが不在に見えず、泥棒が敬遠するという考えもあるようですが、実際は様々な手口で留守を確認してから行動を起こします[表1]。戸締りは厳重にし、開けるのに手間のかかる家にしているほうが効果的といえます[表2]。


防犯アラームを設置したり、ホームセキュリティに加入しておくと、侵入がすぐに発覚するため、より安心といえます。ホームセキュリティのステッカーがある家は防犯意識が高いと判断され、敬遠されるポイントにもなります。
最後に、被害を最小限でとどめるために、多額の現金を保管しない、通帳と印鑑は別の場所に保管することも大事です。
関電SOSが実施している「防犯度チェック」では、地域の環境や生活習慣などから、それぞれの住まいに応じた詳しい診断ができます。皆さんもこの機会にご家庭の防犯度を見直してみませんか。

関電SOSでは、関西電力グループの先進技術と関西を基盤にしている警備会社2社(東洋テック、日本パナユーズ)が融合し、より強固なセーフティネットワークを実現。関西のみなさまに安心で快適な生活のためのホームセキュリティサービスを提供しています。セキュリティのメニューも豊富で、「防犯」から「非常通報」、「火災検知」に至るまで、ご家庭のさまざまな「もしも」に対応しています。

2008年4月には、「異常があった場合に1秒でも早く対応して欲しい」という利用者の声をもとに、新たに家庭用屋内カメラサービス「SOSカメラ」をオプションメニューに加えました。このサービスにより、関電SOSのホームセキュリティは、さらにパワーアップしています。
皆さんから寄せられた防犯についてのアンケートの中から、日ごろ防犯のために心がけていることなど、回答のいくつかをご紹介します。
- 外出する時は時間をずらしたりして、なるべく家を留守にしないようにしています。(和歌山県)
- 戸締り、火の用心に気をつけて、出かけるようにしています。最近は世知辛い世の中で、隣人に出かけることを言うのは、どうかと思われる世の中です。防犯をしないといけないなあと実感します。(兵庫県)
- 日が暮れると外灯が点灯するように、デイライトスイッチを利用しています。
(大阪府) - 窓ガラスにセンサーの防犯ベルを付けています。留守でも、「いってきます」と大声で言い、在宅の者がいるように装っています。(京都府)
- 入られても、探してすぐに見つかるような所に貴重品を保管しない。うちは前の道路が袋小路で、近所の犬が賢く、近隣の住人以外の人や車が入ってくると吠えてくれるので、とっても助かります。(奈良県)
- 裏口に照明をつけたり、植木の背丈をあまり高くしないように注意しています。(兵庫県)
- 治安のよい地域に住むのが一番。不審な人がいたら「何か…?」と声をかけるようにしています。(滋賀県)
- 長期間自宅を留守にするときは、新聞を止めるようにしています。(大阪府)
- 家の窓を防犯ガラスにするなどしていますが、 それでも不安で5年前からホームセキュリティに入っています。宅配ボックスもとても安心です。(兵庫県)






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