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ネットトラブルにご用心!

Eメールやネットショッピング、ニュースサイトなど、毎日の生活を便利にしてくれるインターネットですが、様々なトラブルも報告されています。今回は「ついうっかり」や「知らなかった」でトラブルに巻き込まれないために、インターネットのトラブル事例と、予防策をご紹介します。

気をつけよう、ネット上のこんな事件

インターネットはいまや、日常の道具の一つになりました。しかし、それだけにトラブルの報告件数も増えており、被害も20代から50代まで幅広い層に広がっています。不当な支払いを請求する詐欺のサイトへも、最近はブログを装ったり、過激な情報で気を引くなど誘導が巧みになっているようです。こうした被害を未然に防ぐにはどうすればいいのでしょうか?

1.オークション詐欺

オークション詐欺 オークションサイトで個人や事業者が出品した商品に、利用者が価格を入札、最高価格をつけた人が商品を購入する権利を得るネットオークション。不要品を役立てたり、希少価値の高い商品を手に入れられると人気です。オークション詐欺はこの仕組みを悪用したもので、代金を払ったのに商品が届かない、粗悪な商品が届いた、といった事例が発生しています。

事例 Aさんの場合

ブランドバッグを集めているAさんはオークションサイトに、珍しいバッグが出品されているのを発見。競り合った結果12万円でこれを落札、出品者の案内メールに従ってさっそく振り込みました。しかし、何日経っても出品者から商品は届かず、Eメールに書かれていた携帯電話に電話しても、連絡が付かなくなってしまいました…

オークション詐欺に遭わないために
  • 高額の取引は避けましょう。
  • メールアドレス以外に、相手と確実に連絡が取れる連絡先を確認しましょう。
  • オークションサイトでは、出品者が過去にどのような取引を行い、取引相手からどう評価されたかを確認することができます。そこで長期にわたってよい評価を得ているかどうか確認しておきましょう。よい評価を得ていても、短期間では信頼性に乏しいといえます。
  • 「エスクローサービス」を利用するのも有効です。これは、出品者と落札者の間に第三者であるサービス会社が入り、代金と商品の受け渡しを仲介するサービスです。商品が届かない場合、代金は返還してもらえるので被害に遭いにくくなります。
2.ワンクリック詐欺の不当な支払い請求

ワンクリック詐欺の不当な支払い請求 「完全無料」などのうたい文句につられてリンクをクリックしただけで、振り込みを要求する画面が開き、利用料金を請求されることがあります。これがワンクリック詐欺。利用者は身に覚えがあることから、つい振り込んでしまう事例が増えています。

事例 Bさんの場合

Bさんが芸能人のスキャンダルを集めたブログで「もっと過激な画像はこちらから」のことばにつられてリンクをクリックすると「いまから48時間以内に、利用料39,800円を下記の口座に振り込んでください。支払わない場合はプロバイダに連絡し、法的措置をとらせていただきます」という画面が開きました。使ってもいないのに、払わなければいけないのか心配です…

リモートホストやIPアドレスが表示されるワンクリック詐欺の例 振込みを要求する画面ではリモートホストやIPアドレスなどを表示し、ユーザーの個人情報を取得したかのように見せかけます。これらはインターネットに接続する際に必要な情報なので、相手に知られてもユーザーの住所や氏名が割り出されることはありません。

ワンクリック詐欺に遭わないために
  • 身に覚えがあるからと振り込むのは禁物です。簡単に支払う人物(=カモ)と見なされ、次々支払い請求が来ることもあります。
  • 「この請求に心当たりがない場合は下記へメール、または電話を」などとあっても絶対連絡してはいけません。こちらの連絡先を知られてしまい、さらに執拗な請求を受けることもあります。万一連絡した場合は着信拒否、メールアドレスの変更などで対応します。
  • こうした請求に法的強制力はありません。「法的措置をとります」というのはほとんどの場合単なる脅しなので、無視しましょう。万一裁判所から通知が来た場合は放置せず消費者センターなどに相談し、支払い督促には異議の申し立てをします。

フィルタリングを活用する
最近多いネット上の被害として、未成年が出会い系サイトなどで親のクレジットカード番号を無断で入力し、多額の請求が来るケースがあります。これは親の承認があったと見なされるので、未成年を理由にした取り消しができません。プロバイダなどが提供するフィルタリングサービスを利用すると、成人向けや暴力表現、反社会的行為、出会い系などの有害なページへの接続を遮断することができます。また、同様のソフトウェアも各種開発されています。

3.フィッシング詐欺にご注意

フィッシング詐欺にご注意 フィッシング詐欺とは金融機関やクレジットカード会社からのメールやウェブサイト を偽装して暗証番号やクレジットカード番号などの個人情報を入力させ、 不正に預金を引き出したり、クレジットカードの持ち主になりすまして買い物をする詐欺のことです。最近はSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の招待を装って個人情報を収集するものもあります。

事例 Cさんの場合

Cさんのもとにクレジットカード会社から「あなたのカードのポイントサービスの期限がまもなく切れます。延長希望の場合、クレジットカード番号とカードの使用期限を入力してください」とメールが届きました。Cさんは指定のサイトからクレジットカード番号などを入力しましたが、その後、請求書に使った覚えのない高額な商品の請求が掲載されていました。どうやら、クレジットカード番号を使って買い物をされてしまったようです…

フィッシング詐欺に遭わないために
    フィッシング詐欺に遭わないために
  • メールなどの誘導で、直接個人情報を入力するのは危険です。
  • 金融機関やクレジットカード会社などを名乗って、個人情報の入力を求めるメールが届いた場合、当の会社に「こんなメールが来ましたが大丈夫ですか?」と確認してみましょう。
  • アドレスバーに正しいURLが表示されているか確認しましょう。
  • ネット上で個人情報を入力する場合、ブラウザに情報を暗号化して送ることを示す、鍵マークが出ていることを確認します。
4.コンピュータウイルスとスパイウェア

コンピュータウイルスとスパイウェア コンピュータウイルスとは、他のファイルに寄生して、数々の悪さをするソフトウェア(プログラム)のことです。最近よく聞く「ボット」は、外部からコンピュータを攻撃者の意のままに操るウイルスですが、感染に気づかない場合もよくあります。スパイウェアといわれるウイルスの中にはパソコンに保存されているデータやキーボードのタイピングから個人情報を収集してスパイウェアの作成者に送るウイルスもいます。

事例 Dさんの場合

Dさんはメールチェックの際、メールに添付されたファイルをダブルクリックで開いたとたん、メールソフトが勝手に大量のメール送信を始めました。どうやら添付ファイルを通じてウイルスに感染してしまったようです…

ウイルスに感染しないために
  • ウイルス対策ソフトを使用しましょう。ウイルス対策ソフトの更新ファイルを常に最新の状態にしておきます。怠ると、新しいウイルスに対応できなくなります。
  • ウイルスはOSやソフトウェアの弱点(セキュリティホール)をねらって攻撃してきます。開発元から更新ファイルが配布されたら、アップデートの案内に従ってOSやソフトウェアを常に最新の状態にしておきましょう。
  • ウイルスやスパイウェアは動画サイトなどでダウンロードされるときもあります。そのときはプログラムのダウンロードをしてもよいか確認するメッセージが出るので、焦ってクリックせず、よくチェックしましょう。
  • 最近は「ボット」という、ウイルス対策ソフトでも発見されにくいウイルスも出てきました。経済産業省と総務省では「ボット」に特化したウイルスチェックソフトを配布しているので、これを使うのも一つの対策です。

総務省・経済産業省 連携プロジェクト サイバークリーンセンター

5.スパムメールがいっぱい

スパムメールがいっぱい メールをチェックすると心当たりのないメールがいっぱい。自分の意思と無関係に送られてくる迷惑メールを総称してスパムメールと呼びます。ウイルスが自分自身をメールに添付して送ったり、アダルトサイトやフィッシングサイトへ誘う内容など、種類は多様です。

事例 Eさんの場合

主婦のEさんは人気ファンタジー映画の大ファン。ある日映画のタイトルが付いたメールが届きました。「詳しい情報はココをクリック」とあるのにつられて、ついクリックすると、ワンクリック詐欺サイトにつながってしまいました…

スパムメールの被害に遭わないために
  • 差出人に見覚えのないメール、心当たりのないメールは開かずに削除するのが鉄則です。
  • スパムメールは「お世話になっています」「お元気ですか?」など普通のメールと紛らわしいタイトルで来ることもあります。気になるときは差出人の名前とメールアドレスを確認します。
  • スパムメールを遮断するソフトやプロバイダのスパムメール遮断サービスを使うのも一つの対策です。
6.ファイル交換ソフトによる個人情報漏えいの危険性

ファイル交換ソフトによる個人情報漏えいの危険性 最近テレビや新聞などの報道でよく見るのが、Winny(ウィニー)やShare(シェア)などのファイル交換ソフトを使用していて、ウイルスに感染したファイルを取り込んで開いてしまったため暴露ウイルスに感染し、パソコンの中のデータがすべてネットワーク上に流出するというトラブルです。プライベートなデータの流出によって被害を受けている人もいます。

事例 Fさんの場合

音楽が好きなFさん、友人にすすめられて音楽がダウンロードできるというファイル交換ソフトを使用してみました。いろいろな音楽が無料で聴けて喜んでいましたが、ある日自分のプライベートな写真がインターネットの掲示板に貼り付けられているのを発見してビックリ。どうやら暴露ウイルスに感染して情報が流出していたようです。

暴露ウイルスの被害に遭わないために
  • ファイル交換ソフトは誰でも簡単に使えますが、その特性を知らないと実は難しいソフトウェアです。被害を防ぐには使わないことが一番です。
  • ファイル交換ソフトのネットワーク上を流れる、ほとんどのファイルにウイルスが感染している可能性があります。その中にはウイルス対策ソフトを最新の状態にしていても発見できないことがあります。ウイルス感染の被害を防ぐには、やはり使用しない方が安全です。
  • ファイル交換ソフトのネットワーク上を流れるファイルの多くが、著作権法に違反したものです。自分自身が法律違反をしないためにも、安易に使用しないのが得策です。

ますます多様化、複雑化し、その手口も巧妙になるネット上の犯罪やウイルスの被害。警察庁のウェブサイトでも、ネットでの犯罪について対策や予防法などを提示、注意を呼びかけています。

警察庁 サイバー犯罪対策

今回ご協力いただいたのは

独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティセンター ウイルス・不正アクセス対策グループ研究員 宮本一弘さん

独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティセンター
ウイルス・不正アクセス対策グループ研究員 宮本一弘さん

IPAセキュリティセンターは情報セキュリティ対策の強化や整備を推進する団体で、ウイルス等の被害状況の把握やセキュリティ向上のための技術開発など、幅広い活動を行っています。トラブルから身を守るには「自分が予想したサイトと違うサイトにアクセスしてしまったら、先に進まず、クリックしないのが一番です」とアドバイスいただきました。 サイトはこちら

大阪府消費生活センター 財団法人関西消費者協会相談グループ長 白﨑夕起子さん

財団法人関西消費者協会 相談グループ長 白﨑夕起子さん
関西消費者協会は、消費者向けの啓発活動などを行う団体。白﨑さんは同協会の相談グループ長として、大阪府消費生活センターで消費者相談に当たっています。「未成年がネット上で被害を受けるケースが報告されていますが、家庭ではフィルタリングサービスなどを使って、子どもたちを危険なサイトから遠ざける配慮が必要です」(白﨑さん) サイトはこちら

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