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桃の節句を手作りびなでお祝い
3月3日は女の子の成長を祝うひな祭り。ひな人形を飾るご家庭も多いことでしょう。 ひな祭りの由来は、江戸時代初期に御所で盛大なお祭りが催されたのが最初と言われ、京都が発祥の地。その京都で四代にわたって京人形を作り続けている工房「京人形・本家かつら」では、愛らしい手づくりびなが作れる「京人形手づくり教室」が開催されています。世界でひとつだけ、自分だけのオリジナルびなを飾って迎える桃の節句は、格別心に残るものになるでしょう。
今年はぜひ、手づくりびなにチャレンジしてみませんか? 「京人形・本家かつら」の教室の模様をお伝えするとともに、家庭で簡単にできるひな人形の作り方を、手芸家の先生におうかがいしました。
作り手のセンスと人柄がしのばれる。この世でたったひとつの手作りびなを
京人形工房ひな人形作りの様子   今回お邪魔した「京人形・本家かつら」は、京都文化博物館がある三条高倉角を南に下がったところにたたずむ京人形工房。数多くの工程を経て作られる京人形の「髪付」を専門とする工房です。ご主人で髪付職人の桂憲太郎さんは、専用ののりで人形に髪を付け、こてやブラシを使って丁寧に髪型を作っていきます。
ひな人形づくりを指導して下さるのは、奥様で人形の「着付」もされる桂和子さん。もう10年余り、国内外から訪れる参加者に教えていらっしゃるそう。「自分らしいお人形」が作れるよう、技術的なこと以外はあまり細かく言わず、要所を押さえたアドバイスをして下さいます。
ひな人形作りにチャレンジしてみよう!

陶製の女びな、男びなのボディに和紙を貼って作ります。こちらは、桂さんのお母様が京展で入選された作品を型にした、「かつら」オリジナルの「ひいな人形(ひな人形)」です。底の部分は直径約90ミリ、高さ110ミリで手のひらにのるサイズです。

  お雛様を作りにチャレンジ

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まずは和紙選び。着物の地の色を、色とりどり用意された和紙の中から好みのものを選びます。   和紙を選ぶ

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和紙の上に型を置き、水をつけた筆で輪郭を縁取ったら、ぬらした部分を丁寧に手でちぎっていきます。この「水切り」という手法で切ると、和紙に「ひげ」が出るため、貼り付けたとき重なり合う箇所がうまくなじみます。   水切り

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ちぎった和紙の裏に刷毛で糊を塗り、ボディに貼っていきます。着物のパーツをすべて貼り終えたら、柄作りをします。柄和紙の模様を使ったり、糸や錦糸をあしらったり、自分なりのアイデアで、この世でたったひとつの柄を作っていきます。最初はとまどう人も多いそうですが、「貼っているうちにイメージが湧いてくるものですよ」と桂さん。水に濡らせば簡単にはがすこともできるので、じっくり作っていけます。   柄作り
和紙をく貼り付ける

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完成! 一体作り上げるのに、約4時間。自分だけのひな人形が出来上がったうれしさはひとしおです。   できあがり
お孫さんへのプレゼントや結婚式のお祝いにと作る人も多いそう。でも、「みなさん出来上がると惜しくなって、手元に置いておきたいとおっしゃるんですよ(笑)」。手間ひまかけて作り上げた作品だからこそ、愛着も格別なのでしょう。
  「京人形・本家かつら」京人形手づくり教室
〔日時〕2月中旬~11月30日まで 毎日13時から約4時間
〔指導料〕10,000円 (材料費込・消費税別) ※要予約
 
人形職人がおひな様にこめる想い
京人形は、もとは平安時代に貴族の子どもたちが遊びに使った「ひいな人形」が起源といわれます。「ひいな(雛)」とは人の姿をかたどった小さな人形のことで、当時この「ひいな」を使った「ままごと遊び」が流行し、ここから「ひいな祭り」が始まったという説があります。
江戸時代には、現在のような座りびなとなり、子どもの成長を願う節句人形として発展していきました。そして京都は、人形づくりの中心となっていきます。西陣織や京友禅、京鹿の子絞りなどの華やかな衣装をつけた優雅な人形は、伝統の技が受け継がれてきた京都ならではのたまものといえるでしょう。

作り手である桂さんは「日本の伝統の美しさに触れて、『きれい!』と思う気持ちを大切にして欲しい」と、話します。「おひな様は、子どもの身代わりでもあるので、豪華なものでなくてもいいので、ひとりづつに用意してあげてください。お人形を大切に扱うなかで、優しい心も育んでいって欲しいですね」

  ひな人形祭り

  「京人形・本家かつら」
〒604-8132 京都市中京区高倉通三条下ル
075-221-6998  10時~18時 月曜休
 

おうちで手軽に作れるおひな様
手持ちの布を組み合わせて簡単に出来るパッチワークのおひな様の作り方を、手芸家の廣田美代子先生におうかがいしました。
作り方のポイント

・うさぎのアップリケの作り方

   

 

型紙に5ミリほど縫い代をつけて布を裁ち、顔の輪郭の部分に型を入れたままぐし縫いし、糸をひっぱって顔の丸みを作り、アイロンで押さえます。耳は切り込みを入れ、アイロンをかけながら折り込んでいきます。冷めてから型をはずします。

※アップリケを作るのが難しければ、フェルトを使ってもOK!

  うさぎのアップリケを作ろう

アップリケの縫い付け方
針先で縫い代を入れ込みつつ、形を整えながら立てまつりで縫いとめていきます。
  アップリケの縫い方

・お花の飾りの作り方

   

まるく裁った布の端5ミリを内側に折り、2ミリ内側を大きめのぐし縫いて縫っていきます。一周したら糸の最後を布の表側に出し、指先を中に入れて形を整えながらしぼります。
縁取りや飾りは、手持ちのリボンやボタンなど家にある材料でアレンジしても楽しいですよ。

  お花の飾りの作り方

  廣田美代子先生
廣田 美代子先生
京都市内のご自宅と、手作りのお店「レイコハンズ」http://www.reikohands.com にてそれぞれ2週間に一度ずつパッチワーク教室を主宰。「“作りたいものを自分のペースで楽しんで作っていただく”をモットーに、丁寧に指導しています」
手作りのお店「レイコハンズ」
京都市上京区烏丸今出川一筋下ル西入
075-761―6409(自宅教室)
075-431-0165(レイコハンズ)
 
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