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2011年の台風12号は、9月2日から4日にかけて西日本を縦断し、和歌山県と奈良県を中心に甚大な被害をもたらしました。当社設備においても、奈良県十津川村の長殿発電所が跡形もなく流出し、和歌山県日高川町の船津発電所が浸水したほか、配電線が寸断され、電柱が倒壊しました。そのため2府6県で約19万5000軒のお客さまが停電。当社グループは、他電力会社や協力会社からの応援を受けながら、早期復旧に努めました。
奈良営業所
高田ネットワーク
技術センター(保全)
中立 晃義
道路の寸断により陸の孤島となる地域には、あらかじめ、配電線の保守・管理に携わるネットワーク技術センターの従業員が派遣されることになっています。台風12号の場合も高田ネットワーク技術センターから私たち3人が十津川村の平谷出張所へ向かいました。復旧後の配電線が土砂災害で再び断線したり、避難勧告で作業が中断することもありましたが、年に2回は必ず実施する非常災害復旧訓練で身につけた作業手順を活かし、グループ会社との連携、他電力会社や協力会社の応援を得て作業を進めました。とくに心がけたのは無理のない計画と確実な作業です。私たち作業員が事故を起こしたのでは復旧が大幅に遅れます。8 割の応急送電を終えたのは6 日後のこと。「電気をつけてくれてありがとう」――。一人暮らしの高齢のお客さまの言葉に、私たちの使命の重さをあらためて感じました。

川の氾濫で切断された配電設備
台風12号では、応急送電のため、発電機車が当社全支店から12台が派遣され、中部、北陸、中国、四国、九州の各電力会社や協力会社から計25台を送っていただきました。しかし、被災地までの道路が土砂で寸断されたところも少なくありませんでした。当社グループでは、こうした事態に備え、林道など地元の道を知り尽くすグループ会社などとの連携体制を事前に整備しており、台風12号でも、発電機車を最短の迂回路で送り届けることができました。

設備復旧のようす

他電力会社からの応援

和歌山県からの感謝状
2012年2月、台風12号での当社グループの支援について、和歌山県の仁坂吉伸知事から感謝状をいただきました。これは、被災地において救援物資の提供や復旧の支援、ボランティアの派遣など、救助や救援活動で大きな協力や貢献があった105の企業や団体に贈られたものです。当社に対しては、ポータブル発電機の貸出しやミネラルウォーターなどの物資支援が評価されてのことでした。
贈呈式では、仁坂知事から「いろいろな場面で支えていただいたおかげで応急的な復旧を素早くおこなうことができた」「関西電力は人員と車両が多数で復旧にあたってくれ、そのスピードがめざましい」との言葉をいただきました。これからも電力会社従業員としての使命を果たすとともに、地域の方々にお役に立てる関西電力グループであるよう、従業員一人ひとりが自らの業務を全うします。