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点検作業は可能なかぎり若手従業員と組んで
おこない技術や技能を伝承
私が所属する黒部川電力システムセンターは、「くろよん」で知られる黒部川第四発電所などの発電所10ヵ所、ダム7ヵ所、変電所1ヵ所、送電線約130kmの維持管理をしています。私は主に発電所や変電所の保守と補修業務を担当しています。巡視や定期点検のほか、劣化部品の改修工事および事故障害などのトラブル対応にあたっています。水力発電は、運転開始から発電までの立ち上げ時間が短く、電力需要のピーク時対応などに活用されます。そのためいつでもピーク時対応できるように入念な保守や補修を続け、万全の態勢でスタンバイしています。東日本大震災の発生後は、フル稼動が続いていますが、「安全に1kWでも多くの電力を」を合言葉に、安定して電気をつくり続けています。

黒部川電力システムセンター
(電気)
中島 勝治
(専門技術・技能者)
上流の発電所へは黒部峡谷鉄道のトロッコ電車で向かいます。しかし、雪の降る冬季はトロッコ電車が運休するため、他の交通手段がない4ヵ所の発電所は徒歩で向かうことになり、冬季用に設けられた歩道などを一番遠いところで片道約3時間歩き続けます。厳しい寒さと疲労に襲われますが「自分がやらねば」という使命感が前へ前へと足を押し出してくれます。当システムセンター電気係では、直営点検作業を若い従業員と一緒に担当し、各発電所が持つ特徴や点検のノウハウを教えながら、技術や技能の伝承に努めています。こうした作業では、「くろよん」の建設という偉業を成し遂げた先人たちの、困難に立ち向かう精神も伝えていきたいと考えています。